プラントの定修とはどんな意味?
定修をという言葉は定期修理の略称で、プラントの定修の意味はプラント内にある設備の点検や修理を定期的におこなうことです。プラントでは24時間稼働しているところが数多くあり、天然ガスや石油などの危険物を扱っているプラントも多く存在します。設備に不具合が起きるとプラントの稼働が止まり、生産性が落ちてコストが増えてしまいます。また、少々の設備不良が大事故につながることもあるのです。そのため、プラントでは定修が必要となり、定修の実施は法律によって義務付けられています。エネルギー系のプラントは24時間安全に稼働させることが必須となり定修をおこなうことによって、プラントを効率よく且つ安全に稼働させることができるのです。
定修の業務ってどんなことをするの?
定修の業務は主に設備の点検と劣化した設備の修繕や交換、設備の洗浄などです。設備の点検では、まず目視で設備のサビや破損がないかを確認します。次に、サビや破損の具合をチェックして劣化度などを判定し報告書を作成。最後に各設備の劣化度などを考慮し、修繕や交換のスケジュールを立てます。設備の修繕や交換では、おこなう際に法的な手続きが必要です。具体的には管轄する官公庁へ届け出の書類を出すなどし、そのあと設備の修繕や部品交換などの作業に入ります。
点検の際に設備の汚れが気になった場合におこなうのが、設備の洗浄です。人の手による薬品を使っての洗浄のほか、ジェット洗浄装置やバキューム車による洗浄もおこないます。洗浄後に設備の安全面や効率化などを考慮したうえで、必要があれば設備の改造も定修の業務になります。
定修は、工場内の設備が正常に動作するよう専門の技術者が点検を行ったり、不具合のある箇所を修復したりと、それぞれの設備に応じて様々な作業が必要となります。